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目には目を

今日は珍しくPCの授業がない。気がつくと午後まで寝てました。まぁ、たまにはこんな日があっても良いと
思うんですが、今朝は6時くらいまでPCの修理でしたからねぇ…まぁ、無事終わりましたが…

匠太が幼稚園から帰ってくる時間だったので俺がお迎えに。メールを数通と電話のやりとりが数件あって
時間が出来たので匠太と遊ぶことに…

今日は駐車場を使ってドッジボールとキャッチボールの練習。途中親父が犬の散歩で通りかかったので
セブンからスピードガンを持ってきて俺のスピードを測定。63km/h…小学生並みですな。もちろん全力で
投げた訳じゃないんですが(親父も歳ですし、俺の肩も壊れますから…)それでも8割以上の感じで
投げたんですけどねぇ…大学時代に記録した136km/hは遥か過去の栄光になったようで…

匠太に今日もビリヤードをやるかどうか聞くと当然のようにやると言います。で、何をやりたいか聞いたら
バンクの練習がしたいと言います。おいおい、5歳児の発言じゃねぇ〜ぞ。

で、ストップショットでバンクが可能な配置にセットをすると匠太が「違う」と言います。はて?なんでじゃ?
匠太が「こう行って、ここに入れるの」と言う指差す方向は…縦バンクかいっ!そんなん俺だって精度
低いっての…

すっげぇ〜難しいということを言い聞かせて縦バン開始…案の定全然出来ません。ってか出来たら怖い。
俺も位置の微調整の為に同じ配置を5回ほど撞きましたが2本はミス。普通に考えて入る方が大変。

それでも何度か繰り返すうちに1回は入れましたけどね。で、時間も過ぎたので回数を決めて終わりに
することに。匠太はあと10回というので10回チャレンジします。まぁ、全部失敗しますわな…

で、泣き出しちゃいました。もう一度やりたいと言う匠太でしたが最初から絶対にやらせないつもりでした。
意地悪でもなんでもありません。どんなことでもそうですが、失敗したからもう一回。というのは出来る
場合と出来ない場合があるんです。悔しい気持ちをぐっと溜めて次回の練習で出来るようにまた練習
することの方が大事だと思う訳です。

それと10回で終わりにするというのは約束です。約束は守らなければいけません。

抱きかかえ頭を撫でながら匠太に分かるようにその事をきちんと説明するには時間がかかります。
面倒だとやらせてしまえば俺も楽です。時には納得するまでやらせることも大事です。でも、今日はその
場合ではありません。泣いてる匠太を「泣いても駄目だ」とどやし付けて家に連れ帰ってしまうのは
もっと簡単です。

でも、俺は説得をしました。約束だったこと、この練習がとても難しいこと、必ずまた一緒に練習すること
練習すれば出来るようになること。匠太もようやく冷静になり家まで競争で帰ることになりました。

俺は小さい頃から親父に「1番以外はビリも一緒」「やられたら10倍にして返せ」「男は泣くな」と言って
育てられました。ひとつの方針でしょう。でも、俺はそれを何一つ匠太に引き継ぐことは考えてません。

1番になるのは大事です。でも、1番になる為に何をしても良い訳じゃないんです。昨日も書きましたが
常に勝者で居られることなどないんです。俺は例え負けてもビリでも自分の出来る限界で一生懸命
やった結果であれば胸を張れば良いと思ってます。得意なことを鼻にかけ適当に流して1番になるのと
苦手なことを一生懸命取り組んで結果がビリなら俺はビリの人を賞賛します。

やられたら10倍と言うのも極端な話しですが、負けても負けっぱなしにするな。ということであれば俺も
賛同します。よく勘違いされているようですがハムラビ法典にある「目には目を、歯には歯を」という言葉を
「やられたらやりかえせ」と誤解釈している人も多いようです。この言葉は実は「相手にも同じくらいの
苦痛で勘弁してやれ、やり過ぎは良くない」という戒めと解釈するのが正しいようです。負け犬根性も
困りますが、負けて覚える悔しさや次こそはという気概は必要ですけどね。

そして「男は泣くな」泣いたっていいじゃない。時には感情を押し殺すことだって必要かもしれないです。
でもね。悔しくて素直に泣ける方が俺は好きです。それを他のことで当たったり、そこから逃げたりする
よりはずっと良いと思います。困難が目の前にあるとき立ち向かう方法を考える人と、逃げ道を考える
人がいます。負けたって良い、悔し涙を流したって良い、立ち向かう勇気と努力さえすればきっとそれは
報われるはずです。

まぁ、親父も不器用な頑固者ですからね。残念ながら俺も匠太もその血を継いじゃってる訳で、環境や
時代の変化もあるでしょうが、変わらないものもあります。それに久しぶりに親父とキャッチボールして
思いましたが、やっぱり歳食いましたねぇ…

夜はセブンに入りますが、今日は暇。常連さんもまばらで俺もビリヤードしてません。最近ちょっとタップが
パンク気味だったので交換することにしましたが、愛用のBW10tが前回の発注ミスで品切れ…
何にするか悩んだんですが、今回はモーリQを採用。積層タップは好みではないんですが、新しく3.5に
なってからはプレー用として使ったことがない。お客さんからインプレ求められることも多いですから
ある程度評価をするためにも一度付けて置こうかな?と思いまして…

試し撞きしかしてませんが…あまりに打感が鈍い。やっぱり苦手だ…まぁ、Rをもう少し工夫して少し
落ち着いて来たら再評価しようと思いますが、先入観なのか実はもう換えたかったりして…

コメント (2)

たまころがし:

はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいております。
9月6日の記事や、この後の賭け球に関する記事など、素晴らしいと思います。
もし近隣に住んでいたら、是非行ってみたいお店です。

「目には目、歯には歯」というのは、聖書にもあったと、学生の頃授業で習った記憶がありますが、
その時先生が説明されたのは、
「自分の過失に対する償いの考え方」というものでした。
決して復讐をするための大義名分ではなく、どのように責任を果たすか、
ということを教えているそうです。
ハムラビ法典との考え方に相違があるかもしれません、偉そうにすみません、参考までに。

これからも楽しみにしています。よろしくお願いします。

はじめまして!
コメントありがとうございます。
キャリアだけあって実力も人望もないのでなかなか理解してもらうのは難しいですが
それでも何かをしなければいけないとの思いで時々本音をブログなんかに書いてます。
共感を頂ける方が居るというのはうれしいですし心強いですね。

「目には・・・」のところはちょっと言葉足らずでしたね。
すいません。
私もなにもやり返せと言っている訳ではないんです。
その後のエスカレーションを防ぐためにもどこかで我慢しないといけないと
言う事が言いたかったんですが、うまく表現出来ていなかったようです。

一応、出稿前にwikiなどでハムラビ法典について調べ、「罪刑法定主義」内の記述を
自分なりの解釈で書いたつもりだったんですが、表現って難しいですね。

これからもお気づきの点などございましたらご指摘ください。

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2009年11月06日 02:08に投稿されたエントリーのページです。

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