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延長50回

随分久しぶりの更新になりましたねぇ・・・

まぁ、この間にも色々ありましたよ。どちらかと言うとトラブルが多かったかなぁ・・・
もっとも基本的にケセラセラな人なんであまり気にしてませんwww

なんで急にブログを更新しようと思ったか?寝れないからですw

なんか話題あっかなぁ〜そうそう、高校軟式野球全国大会の準決勝が延長50回で決着しました。軟式野球部出身の俺としては全国的な話題になるのは嬉しいですね。来年はひょっとすると我が日大高校軟式野球部の部員が急増したりしてwww

俺の世代は特に2年生のときに部員不足でしてねぇ・・・上級生(3年生)は2人しかいませんでした。同期は何人だったっけ?7,8人だったかな?数えりゃ良いんですが、誰がいつ入部して退部したとか思い出せないし・・・1年生も1人しか入って来なかったので夏の大会はベンチがガランとしてましたねw

もう25年以上顔を出していないので現在は分かりませんが、当時はいくら人数不足でも硬式野球部を退部した人は原則入部させない方針でした。硬式でレギュラーになれないから軟式で・・・なんて考えの人が数世代前にはいたようで「軟式なめんなよ!」ってな事になったようです。

俺より12,3期前の先輩が1度神奈川大会を優勝して南関東まで進んだようですが、俺たちの最高成績は3年のときの県大会ベスト8ですね。春と秋の結果は知りませんが夏に限りれば今までにベスト8には何度か進んでいるみたいですが、その上はないみたいです。後輩たちよ。是非、俺たちを抜いて行ってくれ・・・

さて、話しを延長50回に戻しましょうか・・・

試合後は賛否両論だったようですねぇ・・・批判派の人は軟式野球を知らないんだろうなぁ〜と思った訳です。4日で700球を超えるのは異常だと言う訳です。まぁ、確かに正常ではないですね。

両監督共にさすがに交代を考えたようですが、本人達が行きたいと言ったようですね。そりゃそうだ。全国大会準決勝で1点も取られてないのに交代しますなんてピッチャーがエースの訳ない。

で、健康面がどうのこうの始まる訳ですよ。はっきり言いましょうか。高校軟式野球でプロを考えているのはほぼ皆無です。プロでやりたいと思っていたら硬式に行ってます。まぁ、学校に軟式しかなくてプロになる意思はあるけど仕方なく軟式って人もいるかもしれませんが、そもそもそういう人は軟式野球部しかない高校に行きません。

全国大会準決勝という場所と延長で1点でも与えられないプレッシャーという中での700球は練習の700球とは違う事は100も承知です。でもね、しっかり鍛えた彼らがそれくらいで壊れるとは到底思えないんですよ。

あくまで俺の経験です・・・

俺は大学でも軟式野球部でした。4年の時には東関東大学リーグを無敗で優勝し、東関東代表として東日本大会に出場し準優勝しています。

そこでの俺のポジションですが2年のときにセカンドからピッチャーにコンバートして立ち位置としては5番手ピッチャーです。5番手って意味分かります?

主な試合はエースが投げます。エースがピンチになれば2,3番手が投げます。得点差がついたゲームでは4番手くらいが登板する事もあります。5番手は試合じゃまず投げないんです。

実際に俺の大学時代のピッチャーとしての公式戦記録は1試合。しかも0回0/3です。すなわちマウンドには立ったものの緊張で1アウトも取れず、ピッチャー経験のないサードが急遽俺の後を投げるというしょっぱい思い出でしかありません。

一応、言い訳しておきますが練習試合では3試合で先発してますし、防御率も2点台だったと思います。社会人時代には公式戦で5回参考ですがノーヒットノーランもやってます。球速は最高135km/h以上出してましたし(軟式では速い方ですよw)公式戦唯一の登板で結果を出していれば、ひょっとして次の登板もあったかもしれません・・・

まぁ、それはいいや。今になってはそれも思い出と・・・

で、俺のチームでの役割な訳ですが練習の時のバッティングピッチャーです。50名近い大所帯でしたが、エースから3番手くらいまでのピッチャーは自分の練習が優先です。当たり前です。シートバッティングでマウンドに上がるときも自分のタイミングで自分の投げたい打者数だけ投げます。

俺はそうは行きません。野手がバッティングピッチャーを勤める場合もありますが、バッターからすれば一応ピッチャーである俺の球を打った方が練習になるので、俺に投げてくれと言う事が多くなるのは自明の理です。

そこで俺は投げます。投げ続けます。50人に対して一人20球投げても1000球です。まぁ、一人で投げきる訳じゃないので半分にしたって500球です。夏の合宿では5日間毎日です。自分の練習で投げる球を合わせれば合宿中3,000球は投げていたはずです。

俺、肩壊してませんよ。まぁ、数年前にちょっとおかしくしましたが、そのときの影響があるとは思えませんし、今は完治したので全力でバンバン投げられます。もっとも球速は100km/hに及ばないでしょうし、50球投げられるかも怪しいですけどねw

彼らはこの試合に掛けていたはずです。それこそ青春の全てを掛けて全力で戦ったのだと思います。勝負事ですから勝ち負けはあります。でも、それを超えた貴重な経験をし、それをきっとこの後の人生に役立ててくれるだろうと思います。多くの人に感動を与え勝って奢ることなく、負けて悔いなし。こんな素晴らしいゲームをした両校と選手の体調面を気遣いながら最後まで試合を続けた監督、コーチ、大会運営には敬意を表したいと思います。

それをね。実際にどんなに苦しい練習に耐えてこの場に立ったのか、試合に出られない選手や裏方でひたすらバッティングピッチャーをやって来た人たちの思いなんかも背負って投げていたであろう彼らに球拾いの経験さえない輩が健康面がどうのこうの言う訳ですよ。

4試合連投すりゃそりゃボロボロでしょうよ。でも、最後のバッターを高めのストレートで三振に討ち取ったあの気迫は投げろと言われればまだまだ投げられたと思います。

根性論は俺も嫌いです。精神論も嫌いです。でもね。経験もない奴が知ったかぶって上から目線で「かわいそう」なんて言うのはその100倍嫌いです。

もしもはありませんが、それでも「もし」まだ投げられるというピッチャーを途中で交代して負けてしまった時に交代されたエースの心情なんてのは関係ないでしょうね。「もし」1試合で延長50回ではなく、3試合連続で延長15回で決着して優勝したとしても、これほどの話題にはならなかったでしょう。すると、当然ですが新聞の隅に小さく記事になるだけです。合計45回を3日で投げても同じはずですよね?話題になったから批判する。誰だって出来るんですよ。

高校野球は教育の一環だとの主張があります。俺もそれで良いと思います。自分達のやってきた練習、仲間の思い、そして負けたくないと言う気持ち。誰も強制なんかしてないはずです。自分で決断し投げぬいた両校のピッチャーはかけがえのない経験を積む事が出来たはずです。教育の一環というなら見事な教育じゃないですか。

もちろん、健康面を配慮しなくて良いということではありません。両校の監督さんはきっと適切な水分補給、試合後のマッサージ、精神面でのアドバイス、そして、つらくなったらいつでも交代して良いと伝えてマウンドに送り出していたはずです。それでなければこんな試合は出来っこありません。

過程や背景を考えず、想像することもなく、自分の思い込みと間違った正義感だけで他人を批判するような人間にだけはなりたくないものです。

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2014年09月04日 02:49に投稿されたエントリーのページです。

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