最初に...
ボーラードゲームはビリヤードの中でも数少ない得点を競う一人でも出来るゲームです。プロテストにも採用され、実力評価のひとつの目安になっています。しかし、ナインボールやエイトボールを中心にプレーする現在のプレースタイルではなかなか得点が伸び悩んで苦しんでいる人も多いのではないかと思います。そこで、まずは100点のアベレージを出す為の工夫とアドバイスをしてみようと思い立ちました。あくまで100点を目指しての方法ですので、もっと高得点を狙う場合には別の工夫が必要になるかもしれません。ただの通過点ではあったとしてもまずは通過することが大切です。とりあえず試してみてはいかがでしょうか?
ボーラードのブレイク
一般にボーラードのブレイクは優しく撞いてあまりバラさない方がよいとされています。確かに上級者であれば、細かいネクストでコントロールして手玉をあまり動かさない工夫が出来るので有利と言えます。では、100点を目指すCクラスの人が同じようにして大丈夫でしょうか?答えはNOです。ブレイクが安定していない状況では全然球が散らずに難しいトラブルボールばかりが残ってしまう事が予想されます。よく「9ボールでは4,5個連続で入れられるのにボーラードでは2,3個しか入らない」と言った事を聞きます。これはブレイクですでにトラブルを作ってしまっていることが原因の事が多いようです。100点を目指すプレーヤーはヘッドスポットからヘッドボールの中心をきちんと狙ってプレー中のハードショットと同じ要領でブレイクする事をお勧めします。ナインボールのように力一杯ブレイクするとスクラッチや手玉場外の可能性がありますので、それよりは抑えますが一般に言われるように優しくブレイクするのはアベレージが100を超えてからでも充分です。ちょっと常識外かもしれませんが、以下もそんな盲点を中心に解説します。
トラブル処理
ボーラードで得点を伸ばす為にはいかにトラブルをうまく処理するかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。でも、100を目指すプレーヤーにとってはなかなか上手にトラブルを処理するのは難しいと言えます。そこで具体的な例を挙げながら「こんな時はどうする?」を解説します。
トラブル処理1
プレーヤーは1投目をプレーしている事とします。
なんとか8個まで取り切れたのですが、残りの配置は下の通り(左側)になりました。あなたならどうしますか?

正解は右図の通りです。そうですファールをしてポジショニングするのです。1番(黄色)をバンクで狙ったり、3番(赤)をフェザーカットで狙う方が多いのではないでしょうか?ストライクの可能性は残りますがリスキーなショットです。それならば確実にスペアを取りに行けるように1投を捨ててしまうことを考えます。もちろんこれが2投目であるならは後がないので当然バンクかカットに挑戦します。ボーラードは2投撞ける。これをうまく利用することが100点への近道です。
トラブル処理2
今度はやはり1投目で9個入れました。もう少しでストライクと言うところで痛恨のポジションミス!
トラブル1の解決方を理解して頂いた方には解ると思いますが、トラブル2は以下の通りです。

なんとわざとスクラッチさせてしまうのです。この配置でカットに行けばスクラッチの可能性がありバンクで狙うにも厳しい配置です。トラブル1のようにわざとファールすることも方法ですが、その場合には手玉を長い距離動かすので難しいポジションに止まる可能性もあります。普通のファールでは手玉をフリーにする事は出来ませんが、スクラッチであればヘッドライン内でフリーに出来ます。それならば確率の高いフリーボールの方が良いと判断出来る訳です。
トラブル処理3
次は狙うポケットがない。もしくは非常に難しい場合の対処方法です。穴前の2番(青)を狙うにも
コンビは無理そうです。すると空クッションで狙う事が考えらますが確実にスペアであれば...

トラブルになっている1番と3番とこの時点でブレイクしてしまうのです。このときは先球の予想が出来ないようなハードショットはお勧め出来ません。バラすのが目的ですのでストップショットで軽く撞くのがコツでしょう。この配置になれば3番→2番→1番の順で取りきる事は容易なはずです。
ブレイク後の取り出し1
ブレイク直後にどれからポケットを始めるかで後の展開は大きく変わります。確実にポケット出来る
ボールから取るのが良さそうですが、これもケースバイケースになると思います。例えば...

5番がサイドの穴前で最も狙い易い訳ですが右上の方の処理は多少やっかいになりそうです。そこで、最初に1番から狙って難しいところから片付けます。この配置は1〜10を取り切る順番で書いてありますので、1番以降のポジションはご自分で研究してみて下さい。リスクの高いショットは1投目にしてしまう。それを肝に命じて置きましょう。
高得点を出すコツ
以下の2つのボーラードの結果を見てください。
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点数だけで見れば下のスコアは見事100点に乗せられました。しかし、ここでポケットしたボールの数を数えてみましょう。上のスコアでは90個ポケットしているのに対して下のスコアでは80個しかポケットしていません。ポケットした数が少ないのに得点が高いのはスペアやストライクで得点を増やしているからです。これが200点を超えるような上級者であれば1個のミスで20点くらいの得点格差が出るなんてことはざらにあります。これを見ても単にボーラードのスコアがイコールポケット能力ではないのが解ると思いますが、状況の判断がボーラードでは必要ということになるでしょう。スペアの後の1投目はボーナス得点になる訳ですからリスキーなショットは禁物です。確実に狙えるボールをポケットすることに務めるのが良いでしょう。取りきれる所まで取ったら切り替えてそのフレームをスペアにする算段を考えます。ストライクの後は1フレームが丸ごとボーナスに成る訳です。それならばやはり2投で取りきれる方法を考えるべきでしょう。極端な話しですが以下のスコアだって考えられる訳です。
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すごいですね。200点オーバーです。でも、ポケットした数は80個で上の100点と同じそして、90点のスコアよりも10個も少ないのです。ようするにボーラードはいかにたくさんポケットするかという事よりも「いかに連続性を維持するか」がカギになる訳ですね。その為にはストライクが理想ですが、2投をうまく使って確実にスペアを取りに行く方法を考えるのが得点アップのコツになります。